梅雨に入り、雨の日が多くなってきました。我が家のメビウス君は、外で遊ぶことができず残念な日が続いています。そんな彼がいつも一緒に遊ぶのが、「マー君」とそのお兄ちゃんの「ミー君」。マー君との最初の出会いはお互いが2歳の頃。息子はマー君が「ウルトラマンタロウ」の唄を歌っているのを聞いて、「ん?」と思った(この歳でお互いタロウの唄を知っているって・・・)のが始まりです。その後、一緒に遊ぶようになり、今は一緒に幼稚園に通っています。マー君とミー君も大のウルトラマン好きで、彼らの家に遊びに行った息子は「お父さん、マー君家にはテンペラー星人があったよ。他の怪獣もいーーっぱいあったよ!」と大興奮で帰ってきました。近くの公園で遊ぶときもウルトラマンごっこ。やさしいお兄ちゃんミー君は、本当は自分もウルトラマンになりたいはずなのに、怪獣役を引き受けてくれ、息子の相手をしてくれています。また、ウルトラマンのビデオを貸してもらったり、うちのを貸してあげたり、とても仲良く遊んでいます。彼らのお父さんもウルトラマンが好きらしく、やっぱり親の影響って大きいんだと痛感しました。
 ごく近所(道を隔てて斜め向かい)にウルトラマン大好きの良い友達がいて、一緒に遊べる。出会いがウルトラマンの唄で始まって、ウルトラマンに熱中してますます仲良くなる子供たち。これはきっとウルトラマンがくれた奇跡なのでしょう。

 「メビウス、マー君とミー君はきっと、君の大好きなウルトラマンが会わせてくれた、だいじな宝物なんだ。君がウルトラマンを心
  の底から信じているからこそ会うことができたんだ。ずっとずっと、大切にするんだぞ。」


 このホームページを見た、いろいろな方からご意見を頂戴いたします。そして最近のウルトラマンの話も賛否両論あり、私の妻などは「もういい加減、ウルトラマンはやめたら?書くことならもっと他にもあるでしょ。」などと言います。でも、私はやめるつもりはありません。必要なときにはウルトラマンに登場願います。

 なぜ?
 子供たちとの毎日の会話がウルトラマンばかりだから?
 それ、本当。
 子供たちはウルトラマンからいろんなことを教わって成長しているから?
 それも、本当。
 でも、本当の本当は、初めて出会ってから三十数年、ずっと私がウルトラマンを信じているから。彼らが戦う姿を見て、ずっと心に誓
 っていることがあるからです。

 確かに私は、空も飛べなければ、腕を胸の前で十字に組んだところで何の光線も出ません。けれど、少なくとも愛する人たちのためなら、大事なもののためなら、私は戦えるはずです。何回負けたってきっと立ち上がれるはずです。それを最初に教えてくれたのは両親でもなく、学校の先生でもない、「光の戦士」だったのです。倒れても、どんなに傷ついても立ち上がり、地球や人間を必死になって守るウルトラマンたちの姿を見て、「ボクもウルトラマンになるんだ!」と心に誓ったのです。あれから長い年月がたち、子供の頃ウルトラホーン(ウルトラの父やタロウの角)に蓄えたはずの「ウルトラ超戦士」になるためのエネルギーは、今はおなかのあたりについてしまっているかも知れないけれど、誓いはあの時と一緒です。

 ニュース番組で流れる嫌な話を耳にするたび、本当に胸が痛くなり、ニュースの途中でチャンネルを変えることが多くなりました。
 でも、息子と一緒に見たウルトラマンメビウスやウルトラ兄弟たちは、私の心の中でくすぶっていた「正義ってなんだろう?愛って、夢って、勇気ってなんだろう?」そんな気持ちに、光の力を与えてくれました。

 「ボクは、もう一度ウルトラマンになろう!そして、この子たちの夢をみるパワーを、人や動物たちを愛する心を、勇気をもって戦うことを応援し続けよう!」

 やれやれ・・・。私の中でしばらく眠っていたウルトラマンは再び立ち上がり、またもや私の心に火をつけてしまったようです。


 みなさんも、もう一度子供の頃に憧れた正義のヒーロー(ウルトラマン以外でも)を思い出してみてください。


                 戦えよヒーロー  永遠のヒーロー  僕らも 負けない自分に なれるかな
             友達が悪いやつにいじめられそうな時には  助けに行くと決めたらいつも心に君がいる
                            NEVER GIVE UP  誓いは  
                            DON’T FORGET  守るよ
                                今がそのときだ
                    戦えよヒーロー  永遠のヒーロー  描いた 夢に向かって
                  君が強さを 見せてくれたら 僕らも 負けない自分に なれるかな
                                                                 「ウルころ」より


 今月も最後までお読みくださったみなさん。ご自身の姿を鏡で見てください。
 胸に青く輝く勇者のしるしが光り始めた方、仮面ライダーなら腰に変身ベルトが、鉄人28号なら正太郎君の操縦器が見えた方、いませんか?
 憧れのヒーローに教えられた「勇気」は、そう簡単には消せないはずです。
 きっとそれこそが、正義のヒーローがくれた奇跡だと私は信じています。

ウルトラマンがくれた奇跡

蔵元便り  7月

つけこみ終了。来年まで・・・おやすみなさい!

つけこみ作業中。また専務が写ってる!責任者のくせに、いっこうに姿を見せない私・・・。その理由は、この蔵でデジタル機器を扱えるのは私だけ。なかなか登場できません。

ヘタ取り作業中。簡単に取れるものもあれば、取りづらいものも。なかなか大変な作業です。

蔵に到着した、取りたての梅。

 先月ご報告したとおり、「綾梅」がご好評いただき、300mlの在庫もあとわずかです。この皆様の高評価に勇気付けられ、先月20日に来年分のつけこみ作業をしました。
 今年も綾部の特産「和木の梅」を100%使用し、綾小町でつけこみます。早朝届けられた梅を、1個1個ヘタ取りをし、手作業で入念に、丁寧に洗いました。確かに大変でしたが、これもおいしいものをつくるため。「愛情込めてつくったものはきっとどこかが違うはず。」そう信じて作業は行われました。
 来年まで静かな眠りについた梅酒。今年以上の姿で私たちの目の前に現れてくれることを願っています。

綾梅のつけこみ

 どんよりとした雲が空をおおい、蒸し暑い日が続いています。夏が待ち遠しいですね。先日、蔵の敷地にあるメダカの池では、たくさんのトンボの羽化が見られ、成虫になりたてのトンボが一斉に羽を乾かす姿に、思わず「ガンバレ!」と声をかけたくなりました。軽快に飛び回るトンボたち。またここで産卵してくれるでしょうか?遊び半分ではじめたメダカの池も、カエルやヤゴが住み着き、りっぱなビオトープになっていました。
 さて、この時期の我が家の恒例行事といえば「ホタル見物」。今年も近所の谷へ行ってきました。日が沈み、辺り一面が暗闇に包まれると・・・。ひとつ、ふたつと見え始めたホタルが、気がつけばいつの間にか谷全体に!それは、言葉では言い表せないくらいの美しさでした。今年も見られたホタルの優しい光の乱舞。この自然がいつまでも残るといいですね。