京都の五花街とそれぞれの「をどり」

         祇園甲部「都をどり」        上七軒 「北野をどり」
            京都最大の花街。                    北野神社界隈にある、京都で一番
            「都をどり」は、明治5年に東京             古く、歴史のある花街。北野天満
            遷都に伴って開催された京都              宮の梅花祭のお茶席にもこの綺麗
            万博のメインイベントとして第1             どころが集まる。また夏には、上七軒
            回が開催。                         歌舞練場がビヤホールに。
            毎年4月1日〜同30日まで。              「北野をどり」4月15日から4月25日。
            祇園甲部歌舞練場にて。                上七軒歌舞練場。
                                           上京区今出川通七本松西入

        宮川町 「京おどり」        先斗町 「鴨川をどり」
            恵比寿神社があり、この初詣に             木屋町通りと鴨川の間にある縦の
            も多数の舞妓が集まる。                 狭い通り。夏には鴨川沿いに、京都
            他の花街に比べて、「若い」花             の夏の風物詩である「床」が出る。
            街といった印象。                     「鴨川をどり」5月1日から5月24日。
            「京おどり」は、4月8日から               先斗町歌舞練場。
            4月22日。をどりではなく「おどり」           中京区先斗町三条下ル
            宮川町歌舞練場にて。                 
            東山区宮川筋。

        祇園東「祇園をどり」
            昔は「祇園甲部」に対して「祇
            園乙部」と呼ばれていた。
            この「祇園をどり」だけは11月
            に開催される。
            11月吉日より。
            東山区祇園会館にて。





※京都の花街にはこの他に島原がありますが、五花街には含まれません。


 今年の都をどりについて

 明治5年(1872年)の第1回「都をどり」から数えて、
132回目にあたる平成16年の「都をどり」は、「春宴
京歌謡都伝説」と題しています。全八景のなかの今年
の見所は、今から約800年の昔、平安時代の末頃の
京中で、盛んに謡われていた今様を、後白河院がみずから編集された「梁塵秘抄」の成
立を記念して、法住寺殿という院の御所で行われた有様を舞台にしています(第三景)。
また、貴船神社伝来の古文書の調査から、この「都をどり」のために、雨乞の八乙女田楽
を再現し、風流の花笠踊を再現しています(第四景)。これら二つの場面が、「京歌謡」の
いわれですが、「都伝説」というのは、平安時代に大江山鬼退治をした源頼光の家来渡
辺の綱が、戻橋で愛宕山の鬼女に出会い、北野まで追いつめてその右腕を切り取ったと
いう昔話です(第五景)。こうした今様や伝説に加えて、徳川家康が京の都における武家
政治の拠城として構えて後、400年を経たという二条城の建築物のなかで、もっとも由緒
ある二の丸の大広間で、京舞を舞う場面もあります(第七景)。

                上演の順を追って各景の特色を申しますと、第一景の銀襖
               背景の「置歌」に続く第二景は、「吉田神社初詣」として、その
               昔、天上から天岩戸の神楽踊の場が降ってきたという神楽岡
               の吉田神社大元宮への初詣りです。第三景は「法住寺殿今様
               会」と題して、今様を好んだ後白河院が招いた京の都の遊女
               や童子童女、そして白拍子女から、流行の今様を習った有様
               です。第四景の「貴布祢雨乞田楽」は、京の鴨川の源流にあた
る貴船神社の神前で、雨乞の為に舞う八乙女田楽です。これを社伝来の古文書から復
元しました。第五景の「戻橋鬼女伝説」は、一条戻橋に伝わる鬼女伝説です。第六景の
秋景色は「栂尾高山寺紅葉」と題して、高山寺の明恵上人由縁の石水院の紅葉を背景
にした総をどりです。第七景の「二条城大広間雪見」は、二の丸の大広間における京舞
ですが、途中で障子を開き小堀遠州作の庭の、雪景色を望む背景となります。第八景の
「円山公園夜桜」は、背景中央に、満開の枝垂桜をおき、京の東山の夜桜見物を舞台い
っぱいにくりひろげて、今回の「都をどり」はフィナーレを迎えます。
 4月1日から1箇月、休日なく連日、登録有形文化財指定の祇園甲部歌舞練場の舞台
において公演される「都をどり」は、京都の伝統文化探索のはじまりです。
                                        (橋本 初子)
 「舞妓さんに聞く」はこちら

      
  


都をどりについて
祇園甲部歌舞練場の資料より抜粋
























































































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