経継ぎ(たてつぎ)とは?
 機にかけた経糸を全て織り上げてしまい、あたらしく整経した経糸につなぎかえることをいいます。機械つなぎと、手つなぎがありますが、写真は手つなぎの様子です。通常二人一組で行います。およそ2時間〜2時間半ぐらいかかります。
(おさ)、そして筬入れとは?
筬とはよこ糸を経糸に打ち込むためのもので、金属製のものを使用しています。
筬入れは二人一組で行い。約40〜50分程度で行います。

筬を入れ替える理由
@筬が何らかの原因で傷つき、それによって経糸が傷つく時。
A長期間の使用により筬羽が劣化するので。
B織物の種類が変わった時(使用する緯糸が変わった時)
等です。

特にBについて
ちりめんは精練することで緯糸がちぢみ、独特の風合いを出します。ですから、仕上げたときに決まった幅(例えば尺幅など)にするためには、あらかじめ幅を広く織り上げ、精練により幅を縮める必要があります。
そこで、特にジャガード織物については、使用する経糸数を増やしたり減らしたりするのは困難な為、織物が替わり使用するよこ糸の種類(撚りの強さ)が替わったり、仕上げ幅を変えたい時(振袖用や男物など)には経糸密度、つまり筬密度を変える必要があります。そこで、筬の入れ替えを行うわけです。

織り出し(ここでは、筬入れ後の織り出しについてです。)
主な作業としては、
1、筬を正しい位置に固定する。(写真@、A)
2、筬に、糸の入れ違いなどがないかチェックする。(写真B)
3、織物設計にあわせ、緯糸密度を調整する。
4、実際に織ってみて、そのほかの不備がないかチェックする。
といったところでしょうか。

特に1と2については確実に行う必要があります。
1の作業が正しくできていないと、筬やシャットル、杼箱を傷つけるだけでなく緯糸を傷つけ、切れてしまったりします。
2が正しくできていないと、縦方向に長く傷が続き、大きな傷となってしまいます。

所要時間は、織り替えの度合いにもよりますが、30分〜1時間くらいでしょうか。
筬入れができたところ。
写真@
写真A 写真B