Q7 清めの塩は必要?
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葬儀などに出席しますと、清めの塩が置いてあったり、会葬お礼に塩が
付いてたりすることがあります。一般に「清め塩」(きよめじお)と呼ばれている物です。
浄土真宗では「塩で清める」という発想はありませんが、「昔からある習慣だし・・・」とか
「親戚の者が準備しとくように・・・」とか言われます。
発端を考えると、その一つとして伝染病の原因がわからなかった時代に、通夜や葬儀に
参列して伝染し死亡するというケースがたくさん在ったことから、通夜や葬儀など人の死に
関する場所に行くと悪いこと(けがれ)がつく、そのために塩を使って清める(殺菌)という
事があったと考えられます。
しかし、人の死を「けがれたこと」、「わるいこと」として見る事は、亡くなられた方をある
意味で悪く見ているともいえます。死への恐怖がそうさせるのだろうと思いますが、
亡くなられた方に失礼ではないかと思います。
神事では塩を使いますが(相撲の塩も神事としての意味があります)、少なくとも浄土真宗
本来の教義から考えるならば、「けがれ」の発想はありませんし、「清め塩」も要りません。
たとえ大手出版社が出しているような生活マナー集の様な本に書いてあっても、
監修は生活評論家の素人さんが書いているものです。
亡くなられた方に失礼な俗習はひかえましょう。
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