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Q9 中陰の意味は?
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「中陰」とは「中有」ともいわれています。人がこの世の生を終えてから、次の生を受けるまでの
存在であるといわれ、その期間は四十九日であるという古来からの説がもととなっています。
輪廻転生ということばがあります。人は生まれ変わり死に変わりして六道(地獄・餓鬼・畜生・人間・天上)を
めぐるという思想です。

「中陰」は、この六道のいずれにも定まらない状態ことで、閻魔大王のもとで七日ごとに裁判をうけ、
四十九日には死者の先さきさきが定まるというのです。ですから悪道におちぬよう、親族縁者が
集まって法要を営み、善根功徳をつみ、その果報を亡き人にさしむかようとするのです。
これが、他宗の中陰法要です。

しかし、浄土真宗の七日七日のお勤めは、上記のような意図のもとで行われるのもではありません。
浄土真宗の門信徒は、ご本尊の阿弥陀如来によって間違いなくお浄土に救われるのです。したがって、
七日七日のおつとめは、亡き人を偲びつつ、亡き人をお救いくださる如来のお徳をたたえるご縁です。

では、なぜ四十九日なのか。詳しいことはわかりませんが、七という数字のもつ意味ですが、
古代インドでは、七は満数でした。一から始まって七で完結する、つまり十進法でいう十にあたる数字です。
お釈迦さまは、お生まれになってすぐ七歩あるいて「天上天下唯我独尊」といわれたといいます。
一週間は七日です。迷いの六道から次の世がお浄土、すべて、七が基準になっています。
その七に七をかけると四十九日になります。七日七日は亡くなられた日、仏となられた日から数え、
例えば、13日に亡くなれた人の場合は、初七日は19日、二七日は26日、三七日は翌月2日、四七日は9日、
五七日は16日、六七日は23日、七日七日は30日となります。