足跡一つありません。真っ新な桐差の雪景色です。 村の中、物音一つ聞こえません。静寂に包まれてい ます。いきなり「ドスン!」と屋根の雪が落ちたり します。村の奥のお地蔵さんは赤い前垂れ一つ身に まとい、寒さに凍えそうに佇んでいます。傘地蔵を 思い出しました。