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舞鶴銘菓「ことのは

  慶長(けいちょう)五年(一六〇〇年)、
  丹後田辺(今の舞鶴市)で「関が原の戦い」の前哨戦となった戦がありました。
  丹後国を治めていた細川幽斎公は、
  五百の兵で五十日余、田辺城(現舞鶴城)に篭城(ろうじょう)し、
  石田西軍一万五千の兵をこの地に釘付け、
  「関が原の戦い」を徳川東軍に有利に導きました。

  この篭城(ろうじょう)戦中、
  時の朝廷は、細川幽斎公が古今伝授の継承者であった為、
  討死にすれば歌道(和歌)の秘説が途絶えることを惜しみ、
  使者を送り幽斎公に開城を勧めました。
  しかし、幽斎公は、「開城は武人の本意ではない。」と固辞し、
  使者に古今伝授の秘伝書と

  「古へも今もかわらぬ世の中に 心の種を残す言(こと)の葉(は)」

  という和歌一首を託しました。

  この秘伝書を伝えた場所が、現在の西舞鶴公園、心種園碑のたつところです。

  銘菓「ことのは」は、双鶴庵の初代から受け継ぐ銘菓「鶴の里」の
  羊羹と羽二重餅の技法を生かし
、 より美味しく、食べやすく創りあげたものです。
  幽斎公が歌道の秘説を後世に伝えたように、
  銘菓「ことのは」も末永く続いてほしいとの願いから、
  先の和歌から一言頂戴し、名付けさせていただきました。

  ※ 古今伝授 「古今和歌集」の解釈の秘説を師が弟子に伝えること。

  ※ 「古へも今もかわらぬ世の中に 心のたねを残す言(こと)の葉(は)」
    変わらない悠久の時の流れの中で、
    言葉(和歌)は、人の心に文化の種を残すとの意

                                   文:米山隆一朗
〒624−0855 京都府舞鶴市北田辺127     京都丹後菓子匠 双鶴庵