お米のお話のページ

春になると畦にフキノトウが顔を出します。
実は1月の終わりころから小さいのが出始めます。
てんぷらにするとほろ苦い味がして美味しいです。
種籾を湯に漬けて芽だしした状態です。
これを苗箱にまいて大切に苗を育てます。
毎年うまく育ってくれるかとドキドキしながら育てています。
育苗機の中の苗の状態です。
もう少しするとビニールトンネルの中に出して自然の状態で育てます。
苗箱の中で育っている苗の状態です。
まだ赤ちゃんといったところでしょうか。
保温機です。
電熱で35度程度に保って3〜4日置きます。
5月に田植えして、順調に育っています。
穂が出始めました。
稲が生長している田んぼの状態です。
見えている田が私が作っている田で70アール(7000坪)あります。
穂が出揃い少し垂れてきました。
今は死語になってしまいましたが「稔るほど頭をたれる稲穂かな」という句がありました。
鹿や猪が稲を食べないように電気策と網で予防しているのですが、それでもどこからか入り込んで稲を食べています。
時々鹿が網に引っかかって捕れたりします。
動物は食べることに命がけなのです。
少し色づいてきました。これまで順調に育ってくれました。
後は台風などの被害にあわないことを祈るばかりです。
一段と稔ってきました。刈り取りも間近となった状態です。
もうすぐ刈り取りが始まります。
コンバインでの収穫作業の様子です。
倒れもせずによくがんばってくれたおかげで刈り取り作業も順調に進みます。
左の大きな箱状のものは乾燥機で、収穫したもみをこの中に入れ乾燥します。
乾燥ができればもみを取り除くもみすりという作業が待っています。これが終われば玄米となります。
食べるのにはこの玄米を精米といって糠を取り除く作業を経て白米となります。
すべての作業を自家でやっているので収穫した米がそのまま食卓に上ります。
北山の郷を入り口から撮影しました。ここから奥が北山の集落です。

お米は「八十八の手間がかかる」と昔は言われたものですが、最近は機械が普及して作業そのものはとても楽になりました。
お米は自家用としていろいろな品種を作ってきて「日本晴れ」「キヌヒカリ」そしてたどり着いたのが「コシヒカリ」です。
コシヒカリは倒れやすいので管理が大変ではありますが、せっかく苦労して作るのですから美味しいものを作りたいです。
北山で収穫したコシヒカリは同じコシヒカリでも絶品だと思いますが、味は説明は難しいですね。
魚沼のコシヒカリは食べたことはありませんが、食べた人に評価していただくとありがたいと思います。
同じ品種でも土壌や水、肥料によって大きくその味に差が生じます。
北山は用水も自然のままの水ですし、何よりも影響しているのは土壌だと考えられます。
赤土という粘土質の土であまり肥沃な土壌ではないことが幸いするのか、収穫物の味は何を作っても美味しいことこの上なしです。
ただ難点は収量が少ないということです。
我が家も今年は70アールの田にコシヒカリを植え付けしましたが、田植えから稲刈まで私一人でやってしまいました。
我が家では、育苗・田植え・稲刈からご飯になるまですべてが自家製です。
今話題の米のほか、ほとんどの物は複雑な流通経路を経て消費者に届けられますが、人の手を経るほど価格も高くなり、安全性が損なわれ責任が曖昧なものとなってしまいます。
このコシヒカリは私が生産したものを直接お届けしますので信頼性は絶対ですからどうか安心してお召し上がりください。