サンフランシスコ空港にて

初めてのアメリカ出張、サンフランシスコ、デンバー経由でヒューストンへ。

英語のできる先輩と一緒だったので、安心していました。

当時は、伊丹から国際便が出ており、ユナイテッド航空でした。
日本人の客室乗務員がひとり乗っていましたが、機内放送はすべて英語。

サンフランシスコに近づいたとき、機内放送で、

「入国審査を終えられましたら、出口は左へ、
国内線乗り継ぎは、右へお進みください。」

みたいな英語を聞き取ることができました。
これが後に命拾いすることになります。

空港に到着し、先輩は流暢な英語で、ささっと審査を通りましたが、
私は、カタコト英語。
なんか話がこじれて、全ての荷物検査を受けるはめに。

やっと審査が通り、先輩を探してきょろきょろしていると、
にいちゃんが私のところにきて、荷物の札を見て言いました。

「おまえさん、ヒューストン行きだな、俺についてきな。
安心しな、案内してやるよ。」

みたいな事いって左へ引っ張っていこうとします。

え〜?機内放送では右が乗り継ぎのはずだったのに。
このにいちゃん、あやしい。

左へ連れて行こうとするにいちゃん。
必死に抵抗する私。

言葉が出ませんでしたね。

そんな状況を見つけてくれた空港の係員さんが、
あやしいにいちゃんを追い払ってくれました。

もし、そのにいちゃんに連れて行かれていたら、
みぐるみはがされていたに違いないです。

英語の機内放送が聞き取れた自分をほめてあげたいです。