活動報告 2007

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峰山・長岡緑の少年団 団長 隅倉良雄
 平成2年6月に設置された峰山・長岡緑の少年団も、長岡区民の皆さま、長岡小学校、そして京丹後市や京都府などの関係機関の御指導、御協力をいただき、長岡地域の少年団として元気に活動を続けることができ、17周年を迎えることができました。
 厚く御礼申しあげます。
 この活動報告は、京丹後市が開催されました「環境大臣賞受賞記念 京丹後市環境シンポジウム」において、私たち少年団こどもエコクラブの活動報告として発表したものをとりまとめたものです。ご覧いただき、ご意見やご感想などをお聞かせください。
 今後ともどうぞよろしくお願い致します。

環境大臣賞受賞記念 京丹後市環境シンポジウム

峰山・長岡緑の少年団こどもエコクラブ 活動発表

               平成19年6月17日(日)
          アグリセンター大宮(京丹後市大宮町)

1 峰山・長岡緑の少年団こどもエコクラブの紹介
    サポーター 江浪敏夫
 わたしたちは、峰山・長岡緑の少年団です。
 わたしたちは、京丹後市峰山町長岡の地元で活動しています。今年は、長岡小学校の3年生から6年生までの32名と、地域の指導者11名の合計43名で活動しています。
 活動は、毎月1回くらいです。楽しく遊びながら長岡の環境を考えたり、みんなで自然の中でいろいろなことを体験したいとがんばっています。
 畑にサツマイモや黒豆を植えて、その大きくなる早さにびっくりしたり、黒豆は空気中の窒素と炭酸ガスを肥料にして大きく育つことを知りました。また、切り倒したドングリの木にシイタケ菌を打ち込んでおくと、たくさんのシイタケが生えてくる
ことも体験し、たったひとつのツルや種豆などを数えきれないほどに育ててくれる畑や山、そして水や空気に感動しています。
 今日は、6年生の10名が、入団してからの3年間余りで体験した今までの活動について、皆さんにお話したいと思います。
 どうぞよろしくお願いします。

2 緑の募金活動に参加して
    ○田○至、○ ○代、○下○菜
 緑の少年団の活動で、緑の募金をしました。「緑の少年団」の総会を公民館でやって、1年間の活動を決めたあとの最初の活動として、平成3年から毎年の恒例行事となっています。
 場所は、長岡の近くのショツピングセンーター マインへみんなで行って行います。
 募金のやり方は、4班に別れて、お金を入れてもらう募金箱を持って、お客さんのとおるのにじゃまにならないよう入口の近くに立って、大きな声で「緑の募金 よろしくお願いします。」と言います。

 募金をしてもらった人には、緑の羽根と花の種を渡します。初めのうちは、「お願いします。」と言うのがはずかしかったけど、お客さんが「がんばってね」と言ってくれる人もいて、言われたときはすごくがんばれる気持ちとうれしい気分になりました。次の人からはしっかり大きな声で言えるようになりました。
 たまに、五百円玉や千円の募金をしてもらえる人もいるので、すごくやさしい人がいるのだなあと思いました。

 集めた募金は、地球温暖化防止や洪水などの災害を防ぐための植林やあれた山の手入れなど、森づくりの活動に使われているそうです。だから募金はすごく大切だなあと思います。
 わたしは、ふるさとの緑や森が守られる、緑豊かな地域を育てて行きたいです。これからも緑の森のために活動を続けたいです。

3 楽しかった木工教室
    ○垣○樹、○村○恵、○部○宣
 去年の5月27日、京丹後市久美浜町の「ウッドヘキサ」で行われた木工教室に参加しました。
 最初に、振興局の指導員の方から森林の働きや木の良さなどの話しを聞き、地球の二酸化炭素を吸って酸素を吐き出しながら大きく育つ木、そして必要な時に伐採してその木材を使うことの大切さを知りました。
 次に京都府の里山整備マイスターの植竹さんからチェンソーアートの実演をしてもらいました。植竹さんをみていると、黒い顔、手も堅そうで、まさに山で働く人という感じの人でした。
 チェンソーの「ウイーン、ウイーン」という音がすごかったです。
 そのチェンソーだけを使って、スギの丸太を上手にカットされていき、みるみる内に丸い木がウサギの耳みたいに形を変えていきました。
 最初何ができるのかわからなかったので、動物かなあと思っていました。その後、チェンソーで文字や爪の形も切りこんで、だんだん形がととのってきて、やっとピースサインをした指の形のイスだとわかりました。
 仕上げに絵の具を使って色塗りもしてもらい、ピースサインのイスができあがり、チェンソーだけでこんなすばらしいものが作れることにびっくりし、木は何でもできるんだなあと感心しました。
 作ってもらったイスは、もらって帰って大切に小学校で使っています。

 木工教室では、自分たちで「ガチャガチャばしご」を作りました。
 細く削った木を使った工作なので、木の寸法を測って小刀で切ったり、材料をボンドでくっつけた時に何度も曲がってしまい、少しむずかしかったです。
 細いはしごと上から下りてくる振り子ができ上がった後、ためしてみたら振り子が引っかかってうまく落ちないときがありました。何回か引っかかるところを直して挑戦してみると、引っかからなくなってうまくはしごの上からくるくると下りてくるようになって、「やったー」とうれしくなり、良かったです。
 木は色々なものができるのだなあと関心し、また他の物も作ってみたいなあと思いました。
 木で作った物は冷たくなくて、なんだかホットします。こんなすばらしい木を育ててくれる森を、大切にして、木をどんどん使って山をきれいにしていきたいと思いました。

 ぼくは、京丹後市峰山町の「ウッディいさなご」で行われた木工教室のことを話します。
 まず最初に振興局の指導員の方から、森林の働きや木の良さの話を聞きました。森林は適当に切っていかないと、木が大きく育たないこと、切り出した木はせっかく大きくなったので、木の種類によっていろいろな目的に使えるし、使ってやらないと「もったいない」ことを教えてもらいました。「ウッディいさなご」にはたくさんの材料の木材が置いてあり、好きな物が自由に作れるので、どうやるのか教えてもらいながらとりかかりました。
 ぼくが作ろうとしたのは木製のイスだったので、いろいろな寸法に木をノコギリで切ることが多かったです。一番むずかしかったところは、切る前に寸法を測ったり、目印を付けるところでした。しっかり測って同じように切ったはずだったけど、できあがったイスは、ちょっと不安定で少しガタガタしました。でも、まあまあのできで、自分で苦労して作ったので、ほんとうにうれしかったです。
 木はノコギリで切ったり、サンドペーパーでみがいてきれいにしたり、クギや接着剤でいろいろな形にできるので、大変だけどだんだんできていくので楽しくなってきます。もともとぼくは、工作がけっこう好きだったけど、今回の体験で、ますます工作がおもしろくなりました。
 また、木工教室に参加したいです。

4 楽しかった緑の少年団北部ブロック交流集会
    ○牧○哉
 ぼくは、8月に開催された「緑の少年団北部ブロック交流集会」が心に残っています。
 場所は、京丹後市峰山町鱒留の「天女の里」でありました。当日は、磯砂山登山口に集合して、参加した少年団の自己紹介がありました。その後、班に分かれて「はっぱっぱジャンケン」をしました。ぼくは、けっこう強かったけど最後まで残れませんでした。少しくやしかったです。
 ぼくが特に心に残ったことは、みんなといっしょに磯砂山に登りながら樹木観察や樹名版を付けたのが楽しかったです。「てんてん階段」は、けっこうしんどかったけど、山頂にたどり着いたら、ながめは素晴らしかったです。ぼくの住んでいる長岡も良く見えました。下山してから「天女の里」で、班に分かれてテント張りをしました。みんなで協力しながら「これこうとちがうんかあ」とか「入口が反対やでえ」といいながらしたけど、けっこう早く組み立てることができました。
 みんなで、夜の散歩や昆虫観察、テントで寝たり、お風呂に入ったりするのも楽しかったです。
 2日目は、6時30分の起床でしたが、早く目が覚めました。テントでは、みんなとしゃべっていて、何時頃に寝たのかよく覚えていません。
 朝食をすませてから「君も樹木博士だ」をしました。1日目に採ってきた葉っぱの名前を回答するゲームでした。25種類の葉っぱの名前を全部正解する人もいました。すごいなあと思いました。今度は、頑張りたいです。ゲームが終わってから「樹木のしおりづくり」をしました。みんないろいろ工夫して作っていました。ぼくのもじょうじょうの出来でした。いいおみやげになりました。
 今回の交流会では、他の緑の少年団の人たちとも仲良くなれたしとても心に残りました。
 今年の交流会にもぜひ参加したいです。交流会では、もっとたくさんの葉っぱや虫の名前を覚えてきたいと思います。それに他の少年団の人とも交流を深めていきたいと思います。

5 黒豆の収穫とソバ打ち体験をして
    ○籾○輝
 ぼくは、緑の少年団で、初めて黒豆の収穫をしました。
刈り取って干してあった黒豆の木から、サヤを採るのです。
 初めは、簡単だろうと思っていたけどやってみるとサヤを採るのが堅くて、なかなか採ることができませんでした。でも、こつをつかむと、とても楽しくたくさん採ることができました。僕たちが6月に植えた一粒の黒豆が、肥料もやらないのに空気と水分でしっかりと大きく育って、収穫することができたのが、とてもうれしかったです。
 9月には大きくなりかけた黒豆を、緑のサヤごと採ってゆでて食べました。普通の枝豆よりも大きくて甘くて、そして自分たちで植えたのだと思うと、ほんとにうまかったです。
 指導者の方から今年は、天候があまり良くなかったので、刈り取りと乾燥が大変だったことを聞きました。
 採った黒豆は、もう少し乾燥してから種豆や少年団の活動で使います。
 黒豆の収穫後は、公民館でソバ打ちをしました。
 ソバ打ちでは、大宮から先生に来てもらって、打ち方を教えてもらいながら作りました。そば粉を溶かす水加減とかが難しかったけど、力を入れてしっかりこねたら上手に打てました。丸い棒で平たくうすくのばすのもけっこう大変で、厚さがばらばらにならないよう粉を振りながらしました。いよいよ包丁で切る番です。ぼくは、なるべく細く切るようにしましたが、なかなか上手にできませんでした。そして、ゆでて、みんなで食べました。中には、とても太いうどんのようなのもあって、噛みにくいのもありました。
 だけど、味はとてもおいしかったです。
 やっぱりみんなで苦労して作ったので、ほんとうにおいしいし、うれしかったです。

6 スケート教室に参加して
    ○西○也
 2月に兵庫県豊岡市の円山川スケート場に行きました。
 今年は、暖冬で雪がなかったので、スキー教室からスケートになりました。
 ぼくは、スケートをするのが3回か4回目だったので、スケート靴のはき方やひもの結び方は知っていました。でも、結ぶのが弱くスケートぐつがフラフラするので、ねんざみたいになって、とても痛かったです。指導者の方にひもの結び直してもらって、しっかりしめて結んだら、足がフラフラしなくなりました。結び方が強かったので少し足が痛かったです。
 初めは、みんなで滑っていましたが、うまく滑れる人と初心者の人と別れて練習しました。いっしょに滑っている友だちと、「おもれえねえ。」とか「すげえこけ方したけど、だいじょうぶか。」と言ったりしました。
 みんなが上手に滑れるようになった頃に、ぼくは足が痛くなって休みました。
 少し休んでから、またみんなといっしょに滑りました。川のそばにある外のスケート場なので、風が吹いたりしたけど、天気が良かったので、気分は最高でした。
 地球温暖化で雪があんまり降らないようになったと聞きます。スケートも楽しかったけど、近くでスキーができなくなるのも困ったなあと思います。寒い冬もこんな楽しい遊びができるので、日本が熱帯の国みたいにならないように、地球を守っていきたいです。
 また、スケートに行くのが楽しみです。

7 シイタケ収穫祭とお別れ会に参加して
    ○西○浩
 3月にはシイタケの収穫祭とお別れ会をしました。
 当日は、曇りだったので大変寒い日でしたが、小学校が集合場所だったので、ぼくは、自転車で行きました。
 最初にシイタケの話を指導者の方から聞きました。シイタケは木を腐らせて生えてくることや、食べているシイタケは植物の花みたいなもので、傘が開くとそこから胞子が飛び散ることことなどを教えてもらいました。少年団のシイタケ栽培は、少年団ができた15年前ごろから学校近くの林に作っています。菌を打ってから5年ほどたつとドングリの木が腐ってしまってシイタケが出なくなるので、来年のためにドングリの木30本位にドリルで穴を開けて、シイタケの菌と今年はナメコの菌も打ちました。
 ドリルで穴を開けるときは、緊張したけど以外と簡単にできました。ドリルで穴を開けるより、カナヅチで菌を打ち込む方が難しいなあと思いました。
 菌を打った木は太くて、運ぶのはとても重かったので、二人で協力しながらやったけど、二人でもとても重かったです。
 次にシイタケを採りました。今年もたくさんのシイタケが生えましたが、少し採るのが遅かったので傘が大きく開いたり、乾燥シイタケになっているものもありました。
 来年もたくさんのシイタケがしっかり生えて欲しいです。
 お別れ会は、毎年6年生で退団する団員を送る会です。
 採ったシイタケでまぜご飯を作ったり、焼きシイタケをしたりして食べます。でもやっぱりメインは、焼き肉です。シイタケも美味しいと思うけど、焼き肉が大好きです。
 ぼくは、「緑の少年団」に参加するたびに、一つづつ知らないことがわかってきます。これからもいろいろなことを知りたいし、自分たちで栽培したおいしいものが、みんなで食べられるので、少年団の活動にがんばっていきたいです。

8 おわりに
 これで峰山・長岡緑の少年団の発表を終わります。
 これからも自然の素晴らしさを感じて、自分たちの住むふるさとを大切にしていく活動を続けていきたいと思います。ありがとうございました。

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