疲れた…

 

少し熱いシャワーを浴びながら呟いた

俯いて髪を洗いながら

とめどなく顔に流れるお湯に紛れて

込み上げる涙を流していた

 

この広い部屋にたった一人

音もなく、声もなく…

どれくらいの時間が過ぎただろう

どれくらい音の無い世界を彷徨っただろう

 

外に出れば笑顔は絶やさない様にして来た

でも…もう疲れたみたい…

僕の心の声は誰にも聞こえない

僕のして来た事は間違ってたのかもしれない

あなたには僕の存在価値はない事も

大切でない事も分かりました

 

もうこれ以上あなたを苦しめたくない

僕は僕であり続ける為に

こんな決断しか出来なかった

 

 

幸せだったかな…僕の人生…

涙の多い人生だったけど

少しでも人を傷付けずにいたかな

 

みんなが幸せになってくれる事を

みんなが笑顔で過ごしてくれる事を

僕は見守る力を無くしました

音のない世界から幸せを祈っています