肝臓機能障害による身体障害者手帳の交付の基準として、
Child-Pugh(チャイルド・ピュー)分類による点数を踏まえた認定基準があります。(1級〜4級)
詳しくは、厚生労働省のホームページを参照ください。
Child-Pugh分類は、血液検査結果データの各項目の数値などで、点数を計算します。
肝性脳症は、なしが1点、軽度(T・U)が2点、昏睡(V・W・X)が3点。昏睡度分類は、犬山シンポジウム(1981年)によります。
腹水は、なしが1点、軽度(概ね1リットル以上)が2点、中程度以上(概ね3リットル以上)が3点
この2項目については、主治医に確認してください。
血清アルブミン(g/dl)は、>3.5で1点、2.8-3.5で2点、<2.8で3点
PT(プロトロンビン)時間(%)は、>70で1点、40-70で2点、<40で3点
総ビリルビン(mg/dl)は、<2で1点、2.0-3.0で2点、>3で3点、となっています。
合計7点以上が、90日以上の間隔をおいて連続して2回以上あるか確認します。
個人で計算した点数は、あくまでも参考としてください。
実際の診断は、主治医に行ってもらいます。
身体障害の認定基準には、Child-Pugh分類以外にも条件があります。
身体障害者手帳の交付は、各市町村役場の障害福祉係で、申請書類をもらい、記入提出します。
「身体障害者診断書・意見書(肝臓機能障害用)」への記入は、医師に依頼します。(文書料が別途必要です)
診断書・意見書は、身体障害の指定診断医師に記入してもらう必要があります。
障害基礎年金については、国民年金の場合は各市町村役場、厚生年金の場合は日本年金機構に問い合わせてください。
薬による副作用で肝臓機能障害となった場合は、救済給付を受けることが出来ます。
(医薬品副作用被害救済制度)
詳しくは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページを参照ください。