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自分の立場

先日、池田香代子さんの講演会に行ってきました。

ドイツ語翻訳家である。と紹介してもわからないと思うが、先日某テレビ局で放映された「世界がもし100人の村だったら」という
番組はご覧になったでしょうか?あの著者である。元々は、アメリカ、ヨーロッパ等で「チェーン・メール」として廻っていた内容に、
いろいろ池田さんなりに着色したベストセラーである。

今世界人口は64億人を超している。その人口を「100人」という数字に縮小して、地球上の状況というモノを考えてみる。

 世界の人口を100人の村にすると、52人が女性、48人が男性。
 世界の人口を100人の村にすると、30人が子ども、70人が大人でそのうち7人が年寄り。
 世界の人口を100人の村にすると、33人がキリスト教。19人がイスラム教。13人がヒンドゥー教。
                   6人が仏教を信じて、5人が霊魂を信じ、24人は他の宗教あるいは何も信じていない。

 世界の人口を100人の村にすると、20人は栄養不足で、うち1人は死にそう。しかし、15人は太りすぎ。
 世界の人口を100人の村にすると、すべてのエネルギーのうち20人が80%を使い、80人が残りの20%を分け合っている。
 世界の人口を100人の村にすると、75人は食べ物の蓄えがあり、雨露をしのぐところがある。
                  あと25人はそうではない。17人はきれいな安全な「水」を飲めない。

 世界の人口を100人の村にすると、1人が大学の教育を受け、2人がコンピューターを持っている。しかし、14人は文字が読めない。

どうでしょう。今私自身がおかれている立場、環境とを見つめ直すと・・・
池田さんは、最後にこう書かれています。

  「もしこのメールを読めたなら、この瞬間、あなたの幸せは2倍にも3倍にもなります。
   なぜならあなたには、あなたのことを思って、これを送った誰かがいるだけでなく、文字も読めるからです。
   けれどなにより、あなたは、生きているからです。」

この本を読んで、どう感じるか。
「あぁ、自分よりも不幸な、不憫な思いの人がいるのだな。可哀想だな。」と
思って欲しいとは、池田さんは思っていないのではないでしょうか?

むしろ、世界には、自分の知らない環境、今の生活が普通と思いこんで、それ以外の状況が異常であると錯覚している自分に、
気がつきなさい。今そうである自分に感謝しなさいと、言いたいのではないでしょうか?

少し前は、世界は「グローバル化」していると言われている。しかし、現在は「グローカル化」の時代である。

その中に生きている、生かされている自分がどうであるべきか、何をすべきかと言うことを、
考えなければいけないのではないでしょうか?

                        ~世界がもし100人の村だったら マガジンハウス 池田香代子 再話~から